2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2011.05.26 (Thu)

子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと

最初におことわりしておきたいのですが、今回の記事はみなさんを心配させるために書いたわけではありません。
しかし、私が見つけることができたさまざまな情報をお伝えすることで不安を感じる方がおられるかもしれません。
もしそうだとしたら、申し訳ありません。

私の信念でもあるのですが、知るからこそ大切なものを守ることができるのだと思っています。
知らなければ不安を感じることはないけれど、子どもを何としてでも守ろうとする意識が働かない分、あとで後悔することにつながることがあるのではないでしょうか。
私は今、不安な気持ちになることより、未来に後悔しきれない後悔をするほうがつらいです。

ここに書いたのは、私が知った情報とそれについて私が考えたことです。
いわば、私の主観ですので、もしかしたら私が考え違いをしていることもあるかもしれません。

上記の点をご理解いただける方に先を読み進めていただきたいと思います。

【More・・・】

放射性物質:都内向け浄水場の土から大量の放射性セシウムとヨウ素を検出していたことを発表しました。
東京の浄水場の技術は世界有数で、「東京水」として商品化したことからもそのすごさがわかります。
4月5日以降は放射性物質の「不検出」が続いていますが、それが「放射性物質が飛散していない」を意味するわけではありません。

もしも、東京の浄水場で再び、放射性物質が大量に検出される事態が起こったとしたら、それは世界屈指の技術を持ってしても除去できない放射性物質が飛散していることを示します。
原発が水素爆発した後に、東京の浄水場のことに詳しい方が「あの浄水場の技術をもってしても検出されてしまうような物質が日本に存在することに驚いた」とブログに書いてらっしゃったのが印象的でした。

みなさんは、日本には、核実験が行われた際に放出された放射性物質を検出するための施設があるのをご存知でしょうか?
包括的核実験禁止条約(CTBT)の検証制度である国際監視制度(IMS)の監視施設として、群馬県・高崎に設置されている高崎観測所では、福島第一原発から放出された大量の放射性物質を捕集しています。

この施設は、国外での核兵器実験により大気中に漏れ出す放射性核種の種類とその濃度を検出することを目的としており、高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況 (5月21日時点)を発表しています。

CTBTの資料4~8ページをご覧になっていただくとわかるのですが、3月15日~16日、および3月20日~21日の数値は、目を疑うような数値です。
もちろん、この数値をそのまま人体に当てはめることはできませんが、核暴走し、「死の灰(核分裂生成物)」や放射性希ガスが飛び散っているその深刻さをご理解いただく目安になるかと思います。

どうして日本ではヨウ素とセシウムの値しか発表されないのか?というコラムがありましたが、日本各地のモニタリングポストで観測し、発表しているのは、ごく限られた種類の放射性物質だけです。
福島第一原発の事故の正確な情報を伝えないことや、莫大な費用をかけて開発したSPEEDIの放射性物質の拡散の情報をもっとも住民が避難するために必要だった時期に公開しなかったことなどを含め、「日本政府には隠蔽体質がある」と日本の国内外で問題になっています。
また小出裕章京都大学助教は、「防災の原則は危険を大きめに評価し住民を守ることなのに、政府は福島の事故後も危険性の過小評価を続け、避難地域拡大も後手後手だ」と批判しています。

福島第一原発事故が起こってすぐ、3月に福島県に入って現地の状況をモニタリングしていたチェルノブイリへのかけはしという団体の野呂美加さんが行った講演会があります。
チェルノブイリ事故の後に子どもたちに何が起こっているのかを語るとともに、福島県の汚染が子どもたちにどのような健康被害を起こす可能性があるのかについて言及しています。

チェルノブイリ原発事故では、年間被曝量が5ミリシーベルトになる地域は居住禁止とされ、強制避難させられました。
しかし、福島県の子どもたちは年間被曝限度量20ミリシーベルトというあり得ない状態で暮らしています。
本来であれば日本政府や行政は、年間被曝限度量を引き上げるのではなく、子どもたちを法定の年間被曝許容量の1ミリシーベルトになる地域へ避難させなければならないはずなのに、その基本的で重要な責務すら果たしていません。

動画は1~7まであるのですが、それぞれの録画時間が14:32ずつですので、大切な子どもたちを守るために私たちに何ができるのかを一緒に考えていただければと思います。

再度、お伝えしますが、この中で野呂さんが福島県内で行ったモニタリングの数値を挙げてお話なさっています。
しかし、それは事故後すぐの数値であり、現在の数値とは異なることをご理解の上、冷静にご覧になってください。

「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(1)
「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(2)
「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(3)
「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(4)
「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(5)
「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(6)
「いま、子どもたちを守るために知っておきたい放射能のこと」(7)

冒頭で野呂さんは、ご自身のお子さんには食物アレルギーがあり、自分がアレルゲンを食べて授乳すると子どもの体調が悪化するのを身をもって知っているので、放射性物質が入って何の影響がないとはとても思えないと、ご自身が活動を始めたきっかけを話しておられます。
私もムスコのアレルギーのケアをしていてまったく同じ気持ちを感じていましたので、とても親近感がわきました。

そして、野呂さんは実際に、ベラルーシの子どもたちを放射性物質の濃度が低い場所に1か月間ステイさせると、新たな放射性物質の蓄積がなくなることにより、それまで消化力が低下して食事すらまともにとれずにいたのが子どもたちがしっかりと食事ができるようになって元気になっていく姿を何人も何人も見てきたそうです。
野呂さんは、放射性物質による免疫力低下が実際に起こることを強く実感している、と説明しておられました。

放射性物質への感度は個人差があるので、みんながみんな同じ不調が出るわけではないですが、健康リスクは明らかに高まります。

詳しくは講演会の模様をご覧になっていただきたいのですが、放射性物質が身体に入ると、遺伝子に傷をつけたり、つながりあった遺伝子の鎖を切ってしまうため、遺伝子の修復を促進するために酵素が必要です。
その酵素を新たに作り出し、働きを高めるためにフィトケミカル(ファイトケミカル)が必要ですし、食べ物からは長期熟成した味噌など、きちんと微生物が作った酵素を摂取することが大切です。
発酵食品などを多く取り入れ、清浄なバランスのいい食事をとることが重要ということになります。

また、放射性物質が飛散している環境において、「酸化」はさらに身体へのダメージをひどくするため、スナック菓子など、酸化した油をとるのは絶対に避けなくてはなりません。
チェルノブイリへのかけはしのサイトに放射能を身体の中から排出しやすい食べ物など、さまざまな情報がありますので、そちらも併せてご覧になってください。

放射能で起こってくる一番の病は、恐怖で自分自身がつぶされることです。
しかし、不安だからと現実がどうなっているのかから目をそむけることは、子どもたちのさらなる内部被曝を高め、健康にダメージを与えることにつながります。
無神経になってはいけないですが、でも、神経質になりすぎて精神的にボロボロにならないようにしなくてはなりません。
子どもの免疫力を一番上げるのは、お母さんの笑顔と愛情。
決して絶望せず、決して未来を諦めず、精一杯の愛情と笑顔で、自分ができる最大限のことを子どもたちのためにしてあげましょう、という野呂さんの強い思いが込められている講演会です。

現実を知ることはとても怖いことです。
でも、知らないことは、もっと怖い結果を招きかねません。
チェルノブイリ原発事故があった旧・ソ連は広大な土地がある国でしたが、日本の国土はとても小さいです。
チェルノブイリの汚染地域を日本地図に重ねると本州の3分の2くらいが入ります。

5月23日の参議院行政監視委員会に小出裕章京都大学助教が参考人としてお出になられた際、提出を止められた資料があります。
それは、小出先生が3月15日に東京都台東区で計測した放射性物質の濃度であり、その数値はこの資料の13ページ目にあります。
冒頭に挙げた群馬県にあるCTBT高崎観測所の数値と比較すると、1ケタ違っていて驚愕することと思います。

<3月15日:東京都台東区:小出先生計測>
ヨウ素131:720 Bq/m3(720,000,000 μBq/m3)
ヨウ素132:450 Bq/m3(450,000,000 μBq/m3)
テルル132:570 Bq/m3(570,000,000 μBq)
セシウム134:110 Bq/m3(110,000,000 μBq/m3)
セシウム137:130 Bq/m3(130,000,000 μBq/m3)

<3月15~16日:CTBT高崎観測所>
ヨウ素131:14,680,552 μBq/m3
ヨウ素132:11,156,850 μBq/m3
テルル132:27,094,139 μBq/m3
セシウム134:6,921,136 μBq/m3
セシウム137:5,644,666 μBq/m3

この数字からわかるとおり、東京都もすでに「死の灰」が振り、高濃度に汚染されています。
半減期が短いため検出できなくなる放射性核種もありますが、半減期が長いものは地表にの残ったままであり、福島第一原発事故が収束しない限り、新たな放射性物質が放出され続けているので、増えることはあれ、減ることはありません。

私は15日も16日も自転車で自宅と会社の間を往復3時間もかけて自転車で移動していたので、かなりショックを受けました……。
思いっきり被曝しちゃったな、と。
でも、過ぎたことを悔やんでも仕方がないので、免疫力が上がるよういつもよりもたくさん笑って過ごそう、と気持ちをリセットしました。
笑顔を作るだけでも免疫力アップが期待できるそうです。

あと、手軽なところでは、ムスコをギューッとだっこ。
ムスコにも私にも最高の栄養剤です。
室内に入った放射性物質は床にたまるため床の水拭きも有効とのことなので、床ふきも週に何回か頑張ります(←窓を開けっ放しにする季節になったら毎日だなー)。

武田邦彦中部大学教授が空中分解した国、子供を被曝させるという記事を書いておられ、国はもう国民を守ろうとはしていない、と厳しく批判なさっています。
私も非常に疑問に感じていたことが列挙してあり、強く共感しました。

しばらく前になりますが、原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」として会見を行い、福島原発事故についての緊急建言をまとめて政府に原発事故に対する即時のさらなる緊急対策を求めました。
これを行ったのは、政府の原子力安全委員会の歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たちであり、「原発をどんどん進めよう」と旗振りをしてきました16人です。
その彼らが懺悔し、緊急建言をまとめなくてはならないと感じるほどの切迫した事態に日本は追い込まれているということです。
自己批判したからいいという話ではないので、「罪滅ぼし」として国民のために政府や世論への働きかけを続けてほしいと思います。

ニュースの報道では、原発事故が少しずつ収束に向かっているように感じられるかもしれませんが、小出先生は収束には向かっていないと危機感をあらわにしています。

日本では、「曖昧な情報で国民を不安にした」とかなんとかいうとんでもない理由で、3月12日にメルトダウンの可能性に言及した原子力安全・保安院の中村審議官はその日の深夜に更迭され、まったく会見に出てこなくなりました。
原発事故から2か月以上経った今となると、原子力安全・保安院と東京電力は情報を垂れ流して何とか事故を小さく見せようとしていただけで、中村審議官だけがリアルタイムに起こったことを忠実に話していたことがわかります。

国家が壊滅的なダメージを受けている時には重要なことほど発表されにくいですし、メディアというのは一種の「エンタテインメント」であり視聴者が興味を持ちそうなものを「選択的に」報道していくという傾向があるため、大切でもドラマティックでないと報道されにくいということがありますので、どうぞ、みなさん、何が起こっているのかを知ろうとしてください。
大切な人たちを守れるのは、自分です。

現実に起こっている状況の一部だけしか知らされない時、そこに見えるのは現実とはかけはなれた虚構の姿でしかありません。
インターネットにもたくさんの情報が溢れていますが、もし気になる情報があった場合にはそのまま信じるのではなく、その信憑性をご自身で検証してください。

身を守るためには、詳細で公正な情報が必要です。
そして、リスクを見込んだ安全対策が欠かせません。

……というよりも、こんな異常な状態がずっと続くのは耐えられないので、原子力エネルギーに頼らない社会を切望します!

とても長い記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
スポンサーサイト

テーマ : アレルギー・アトピー - ジャンル : 育児

12:00  |  セルフケア  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

言葉を選びつつ、
伝えたいことを書いたお気持ち、
とてもわかります。
ありがとう。
こうした気持ちの発信が、
今、とても大事だと思います。

 私もそうですが、
沢山の方が、本音と建前の間で揺れていると思います。
建前を超える勇気を持てることが、
今こそとても大事だと思います。

 私も遅まきながら少しずつ発信することにしました。
どなたに、どのように伝わるのかは未知ですが、
声を出さずにはいられないし
声を出すべき時だと思っています。

誰かを傷つけることのないように、
必要な情報の発信者になりたいと思いますが、なかなか難しいところ、
私はつい感情的になるので。

励まされる文章に出会えて嬉しいです。
我が家は一月ほど迷いの中で家を離れる選択をしていましたが、結局戻りました。
たくさん悩みました。
今も以前にはなかった悩みの中にいます。
それでも、戻ってよかったとも思っています。
子ども達がなによりそれを望んでいました。
ここには、たくさんの仲間たちもいます。
南アルプスに守られた地域であることも含めて。
そうはいっても、日本は小さいこと、
西に向かっても、大差はないことは重々承知。
知り合いの何人かは、海外へ移動しました。

必要なのは正しい情報と安定した心。
子ども達4人を抱えながら、
大切な今の選択を日々考えています。
勇気ある発言、同感です。
くりかえし、ありがとう。

 
natsu |  2011.05.26(木) 20:07 | URL |  【編集】

natsuさんへ

3月11日以前には想像もしたことがなかったようなことが起こってしまい、すでに2か月以上も経っているのに、「普通の日常」が戻ってこない方たちが何十万人、もしかしたら何百万人もおられるのを考えると、とても悲しく、切なく、たまらない気持ちになります。

津波で3人のお子さんを亡くしたご両親が「この先、何を楽しみに生きていけばいいのか?」とおっしゃっていたお姿や、いつ暴走するかわからない原発で命をかけて作業をなさっている方々や、国からも東京電力からも何の説明もないままに大量の放射性物質を浴びながら気付かずに暮らし、いきなり何もかも捨てて強制避難するようにと言われた方々など、ここにはとても書き切れないほどの苦しさがあると感じます。

「感じます」なんて表現すると、おこがましいですね。
私が想像するのをはるかに超える心の痛みがおありなのですから。
私にできるのは、ただただ、祈るだけで、私はほんとうに無力なのだと思います。

natsuさんは家を離れて戻られたのですね。
いろいろなことを考え、さまざまな未来の姿を描き、やはりこれまでと同じ生活を続けることになさったのですね。
自然とともに暮らしてらしたnatsuさんだからこそ、ほんとうにたくさんの思いがあったでしょうし、今もおありだろうと思います。

natsuさんがおっしゃるように、私もムスコが何より大事なので、毎日、大きいものや小さいものの別はありますが、「大切なこの瞬間の選択」を続けています。
選択を積み重ねて未来への道筋がぼんやりと描かれていくのであれば、その選択は小さくてもおそろかにできるものではないと思いますので。
それに欠かせないのは、正確な情報と心の安定ですよね。

お互いに、大切なものを守るため、未来を信じていきましょうね。
えららん |  2011.06.01(水) 14:20 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://atopiclife.blog22.fc2.com/tb.php/918-64df4e1a

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |