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2011.05.31 (Tue)

暫定安全基準の不思議

みなさん、お気づきのことと思いますが、3.11大震災の被災地の過酷な状況と収束のメドが立たない福島第一原発事故の影で、議論されることもなく、検証されることもなく、たくさんの安全基準が緩められています。
しかも、国や行政はきちんと説明することも、謝ることもなく、です。

親からは、一番大切なことは「嘘をつかないこと」と「人の気持ちを思いやること」って言われて育ったけどなぁ……。
国民を守る「親」のような存在が、そんなことでいいのかな?

水道水の暫定安全基準値が震災前の10ベクレルと比べて大幅に引き上げられ、WHOの水道水の基準の1ベクレルの300倍にもなりました(WHO飲料水水質ガイダンス第3版の「第9章:放射線学的観点」も併せてご確認ください)。

日本国内で生産された食品に関しては、放射性物質に対する明確な基準がなかったということでチェルノブイリ事故よりも甘い基準が用いられていましたが、原発事故が深刻化するにつれ、その多めに見積もった暫定基準値があたかも普通の安全基準であるかのように扱われるようになってしまいました。

2011年3月の食品安全委員会の「放射性物質に関する緊急とりまとめ」によると、安全基準は下記のような想定から決められています。
「放射性ヨウ素 飲料水、牛乳・乳製品、野菜類の3つのカテゴリーに加え、他の食品の摂取も加え、トータル50ミリシーベルト/年を想定」
「放射性セシウム 飲料水、牛乳・乳製品、野菜類、穀物・肉・卵・魚その他でトータル5ミリシーベルト/年を想定」
「ウラン元素 飲料水、牛乳・乳製品、野菜類、穀物・肉・卵・魚その他でトータル5ミリシーベルト/年を想定」
「プルトニウム及び超ウラン元素のアルファ核種 飲料水、牛乳・乳製品、野菜類、穀物・肉・卵・魚その他でトータル5ミリシーベルト/年を想定」

つまり、法律で決められている年間被爆許容量の1ミリシーベルトを超えることになります。
緊急事態ではあるものの、まったく説明もなく適用されていることに、みなさんはどうお感じになりますか?

放射能について正しく学ぼうというサイトにこんなにゆるい日本の暫定基準値というタイトルでわかりやすくまとめてありましたので、ぜひ、ご覧になってください。
文字で読むよりも、目で見るとさらにビックリ仰天ですから。

chikaさんが京都市での放射性がれきの焼却のための放射性廃棄物の基準が438倍に引き上げが検討されていると書いておられます。
由々しき事態です。

これまでも政府は、原発で使われた高濃度に汚染されたがれきを処分するためのすそ切り制度を検討してきました。
今回の原発事故で、各地方自治体の災害ゴミに対する放射性廃棄物の基準引き上げをすることによって、すそ切りが「基準を引き上げないとゴミ処理ができず、復興が遅れる」という大義名分ももと、公然と行われることになるのではないかと私は危惧しています。
また、政府 原発廃炉へ新法検討 とありますが、新法検討時には費用面の問題だけではなく、安全面の駆け引きが行われることは想像に難くありません。

放射性物質は洗っても煮ても焼いても、何をしても消えません。
燃やせば空気中に、洗えば下水に、煮て食べると体内にとりこまれた後に排泄物として体外に出ることになります。
放射性物質は形をかえて、いつまでも存在しつづけます。

終わらない悪夢 放射性廃棄物はどこへ 前編後編 BS世界のドキュメンタリーでは、放射性廃棄物の問題や原発事故によって周辺住民に何が起こり、放射性物質が与え続ける甚大なダメージについても言及しています。

これまでに原発を持つ国々は、原発で生じた使用済み核燃料を10万トンも海に廃棄してきており、その中に詰められた廃棄物は海底を汚染してきましたが、海を「大きなゴミ箱」という扱いをしなくなったのはここ数年のことです。
また、アメリカ・ハンフォード核施設では、放射能レベルが高い廃液は地中に埋められ、その廃液の容器が腐食して漏れ出し、地下水が危険なほどのレベルになっています。

チェルノブイリ原発事故の以前で最悪であったマヤーク核施設の事故は政府から隠し続けられました。
川の汚染レベルが高すぎて、その川の水を肌につけることすら危険なほどです。
それなのに、川の流域で暮らす住民たちは、高濃度に汚染された土壌から放射される放射線と、山や川の恵みや自分たちが栽培した食品や牛乳によって今なお被曝が続いています。
数世代にわたる人たちが汚染された地域に置き去りにされているにもかかわらず、政府は「問題ないレベルになっている」と言い、「当局によって私たちはモルモットのようにここで生活させられているんだよ」と諦めた顔で語っています。
誰かの命を代償にしながら、原子力エネルギーを推進していくのは正しい国のあり方なのでしょうか?

以前、素晴らしすぎて吐きそうになった放射性廃棄物の映画という記事で書きましたが、放射性廃棄物の処理方法を確立できた国は世界中にどこにもありません。

私たちが放射性物質で汚染された空気や食べ物や水はイヤだ、と言っても、原子力エネルギーを使い続ける限り、放射性廃棄物の量はどんどん増え、放射性物質が垂れ流しのように環境中に放出されていきます。
私たちが健康な生活をするためには、根本的なところで、原子力エネルギーのこと、ものすごい勢いで増えている放射性廃棄物のことについて考えなくてはいけないのではないでしょうか。

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110530_0830~01

今日のムスコのおやつです。
煮た黒豆があって、その煮汁ももったいないので、黒豆と煮汁を入れた蒸しパンにしました。

<材料(大きめなマフィン型2個分)>
♡米の粉     55グラム
♡コーンスターチ 15グラム
♡甜菜糖     15グラム
*煮汁の甘さで加減してください。とろりとするほど濃度が高い場合には少し水を加えたほうがいいかと思います。
♡重曹      小さじ4分の1

☆菜種油      7グラム
☆黒豆煮汁    60グラム

りんご酢     3グラム

<作り方>
1)♡の粉類をボウルに入れ、泡立て器で混ぜ合わせる。
2)1に☆の液体を入れて泡立て器でよく混ぜる。
3)2に酢を入れて混ぜ合わせ、分量外の油を塗った容器にいれ、蒸気の上がった蒸し器で18分ほど蒸す。

ほわっと重曹の香りがありつつ、黒豆の香りと風味があるため、和菓子にありそうな味だと私は感じました♪
ムスコはジーッと蒸しパンを見て、「ねえねえ、おかあ、どうしてバクハツしちゃったの? うえ、ぐちゃぐちゃだよ。これ、しっぱいしたよ、ってちゃんといわなきゃ」。

米粉の蒸しパンはパックリ割れやすいし、黒豆がごろごろ入っているから、割れ目がたくさんできたんですよぉ。
別に失敗じゃないんですけど(涙)
そう説明したら、「ふーん、たべたらおいしいけど、でも、おいしそうじゃないね、ぐちゃぐちゃだから」とだめ押しされました(号泣)

毎日、ムスコのおやつを作っていて考えることがあります。

私は「ムスコに安全なものを食べさせたい」と思って食品を調達しています。
しかし、放射性物質は五感では感知できないため、私には放射性物質で汚染されているかどうか確認する術はありません。
原発事故前に買ったものは放射性物質の汚染はほとんどないでしょうが、それ以降に買ったものはわかりません。

原発から放出された大量の放射性物質は環境中で希釈され、より広範囲に広がっています。
ある地点の空気中の放射性物質の濃度だけを見れば「薄く」なったかもしれませんが、今後、生物濃縮によって肉や魚介類はじわじわと汚染されていくでしょうし、有機栽培の農作物であっても、微量に汚染された土地で育った作物の残りや鶏糞などの堆肥が用いられ、それが新たに育つ作物に吸収されて濃縮されていく危険性がないとはいえません。
「微量」であるといことが、未来永劫に「安全」を約束するものではないのです。

今、放出されてしまった放射性物質をなくすことはできません。
動いている原発を止めたからといって、長い時間をかけて冷却する必要があり、すぐに無害になるわけではありません。
自然界にあっても高レベル放射性廃棄物が生物にダメージを与えなくなるまで、少なくても10万年かかります。

原発が54基もあり、これほど大きな原発事故が起こった日本で、汚染されていないものを口にしたいというのはムリな相談なのかもしれません。
でも私はムスコのために、「ムリだから」と諦めるわけにはいきません。

放射性物質に汚染されていない安全な食べ物をムスコに食べさせたいと思うなら、汚染の原因をなくさないといけないのですよね。
原子力エネルギーと向き合うことは、自分たちのライフスタイルを選択することでもあります。
私たちはどう暮らしていきたいのかを、立ち止まって考えなくてはいけないのではないでしょうか。


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12:00  |  セルフケア  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

ドイツでしたっけ?
2022年までに全ての原発を停止させるって決めた国がありましたね
でも、電力がなくなったら、安い隣国の電気を輸入するとか
で、その電気の何割かは原発で作られていると…
どこまでいっても原発とは切れないのでしょうか?
電気代が上がっても、命には替えられないですよね

放射能は何十年何百年と消えないのに、どうして将来を考えて作らなかったのでしょう?

chikaさんの記事も見ましたが、恐ろしすぎます
震災を忘れて生活している人もいるだろうから、もっと誰でも見られるメディアで取り上げてほしいです


話はかわって、蒸しパンおいしそうに割れてますね!
先日おやつに、たまごたっぷり風蒸しパンを作ったんですが、たいして膨らみませんでした(泣)
末っ子はパン♪って食べてましたけど(^O^)
黒豆は冷凍してあるから、入れてみます☆
まみ |  2011.05.31(火) 12:24 | URL |  【編集】

リンクありがとうございます。
私もえららんさんみたいに『記事のリンクはフリーです』って書いとこ。
パソコンから拝見して、発見致しましたので、マネっこさして貰お(笑)

連日えららんさんの得意技を発揮した、吟味されたリンクの数々と、穏やかな口調で語っているかと思いきや、ザックリ切り込んだ記事を読ませて貰ってると、怒りが、炎がメラメラと見えてくる様です。

私はまだまだ勉強不足で、貰った物を拡散したりしてるだけですが、やっぱり知らないと言うのは良くないと思うので、今更やけど、小出先生の本をポチしました。

一見普通に生活してるみたいに感じてしまいますが、とんでもない事になってるのに、余りにまわりが無関心に見えてしまって、ごっつい温度差を感じます(>_<)

でも、私にも、私なりに、出来る事はきっとあると思うので、めげないで、想いを発信していきましょうね。
黙ってても何も変わらんし。
自分の心が納得出来る事をやるだけですね!
chika |  2011.05.31(火) 20:47 | URL |  【編集】

まみさんへ

> ドイツでしたっけ?
> 2022年までに全ての原発を停止させるって決めた国がありましたね

そうですね、ドイツは原発廃止を決定しましたね。
ドイツは環境や健康への意識が高い国でもありますし、やはりそういう選択をするだろうと感じました。

私は10年ほど前にドイツに行って、個人宅を訪問させていただいたことがあります。
そのお宅の庭には雨水を貯める水槽があって、それを循環してトイレに利用することができ、生ゴミは堆肥に、風が室内に入りやすいように大きな窓で、窓に直射日光が入らないように大きな木が植えてありました。
ドイツの気候は日本とは違うので一概に比較できないのですが、夏場でもほとんどエアコンを使わなくても大丈夫と言っていました。
ドイツでは、自然の資源やエネルギーを再利用する、という選択肢で家作りができるのだと感心しました。

そして、もっと感心したことがあるんです!!
そのお宅のママには2人のお子さんがいたのですが、彼女の職場では産休が11年認められているそうです。
11年ですよ、子どもが中学生になるまで!
産休中に給与は出ないけど、国からは子どもが成人するまで子育て支援があるとか。
もちろん、産休が終わったら、職場の自分がいたポストへと戻る権利が保証されているそうです!
子どもは社会全体の宝物なんだという意識が強いんですねー。
子どものためを考えたら、原発は廃止しますよね……。

そしてイタリアも原発再開計画撤回を国民投票で決めましたね。
すごいことですよね。

事故の当事者である日本も国民投票をしなくてはならないのではないかと思います。
福島第一原発近隣から出る大量のごみの処理だって、あっちこっちの自治体に持っていくと放射性物質がばらまかれちゃうんだから、悲しいけれど福島県内で処理することが、ひいては日本中の子どものためだと思います……。

> 先日おやつに、たまごたっぷり風蒸しパンを作ったんですが、たいして膨らみませんでした(泣)

米粉によって水分量が異なるので、たっぷり水分を吸う米粉は膨らみにくいし、水分少なめだと膨らみますよね~。
マイベイクフラワーで作った蒸しパン、パックリ割れるほど膨らみません。
それは米粉自体に柔軟性があり、水分量が多くて重いからです。

固さも出てしまったなら何か調整が必要かもしれませんが、ふんわりしているようだったら、それで大成功ですよ♪
えららん |  2011.06.14(火) 06:35 | URL |  【編集】

chikaさんへ

> 連日えららんさんの得意技を発揮した、吟味されたリンクの数々と、穏やかな口調で語っているかと思いきや、ザックリ切り込んだ記事を読ませて貰ってると、怒りが、炎がメラメラと見えてくる様です。

あっはっは(笑い)
私のブログはそういう印象でしたかー。
うふふ、chikaさんは「炎」を見てくださっていて、嬉しいです。
怒りの炎もありますが、愛の炎もありますよ♡

そうそう、得意技は「調べもの」♪
調べていると、いろいろな専門家がいて、いろいろな意見があって、いろいろな選択肢があると感じます。
もっとよく見ていくと、それらの主張の根底には営利目的だったりするものもありますし、無欲に未来のためにということで発せられているものあり、なので、どの情報を自分で選びとるかをしっかりと考えなくてはならないと感じます。
何かを、誰かの意見を、無条件に信じるのはとても危険なことですよね。

> 一見普通に生活してるみたいに感じてしまいますが、とんでもない事になってるのに、余りにまわりが無関心に見えてしまって、ごっつい温度差を感じます(>_<)

chikaさんのように勉強なさって、情報収集をしてらっしゃるから見たら、温度差が気になるでしょうね。
福島県内でも住民の危機意識はまったく異なりますし、東京でもかなりの温度差があるので、さらに西にいけば、その温度の落差はすごいですよね。

橋下大阪府知事が脱原発の一環として、「もし原発が本当に必要なら、消費地である大阪は府内に原発を造るという話をして、府民に問い掛けるしかない」と述べ、原発の新増設を選択する場合は電力大消費地への立地を前提に議論すべきだとの認識を示した(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011061300528)というニュースがありましたね。
もしかしたら、chikaさんのお住まいの地域でのニュースではもっと大きく取り上げられ、賛否両論なのではないかと推測します。

原発をどうしても新設するというなら、大阪でも兵庫でも京都でもどこでもいいが、過疎地におしつけるて「他人事」としているのはもうやめなくてはいけない、経済的に逼迫している過疎地を原発にさらに依存するようにするのは本末転倒である、というのは共感します。
どこまで本気でやろうとしているのかは今後、見て行かないといけないですが、地域行政の長としてそういう発言をして住民とともに考えようとする姿勢は大切だと私は思いました。

私たちの日常的な行動のひとつひとつが、私たちの未来へと繋がって行きますよね。
お互いに、「子どもにとってどうなのか?」という視点で、丁寧に日頃の行動の選択を重ねていきたいですね。
えららん |  2011.06.14(火) 06:54 | URL |  【編集】

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