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2011.05.15 (Sun)

日本で放射性物質から逃れうる場所はあるのか?

「被曝」している当事者として福島大学の石田葉月準准教授が中心になり、福島第一原子力発電所の事故災害について政策提言を行うために、専門の垣根をこえて教員有志により作られた福島大学原発災害支援フォーラム(FGF)が4月1日に設立されました。

提言1 「福島大学および県は、低線量被曝リスクについて慎重な立場を」

低線量被曝リスクについて国も福島県も「ある量以下の被曝はまったく無害とする立場」をとっているが、「被曝量が下がればリスクは減るものの、どんな低線量でもリスクはゼロではないとする立場」や「低線量だからといって、必ずしもリスクは小さくならないとする立場」という見解もある。
深刻な状況の際には特に、将来を見据えた行動を地域住民ができるようにするために、さまざまな見解からの情報は公正に出されなくてはならないのに、それが行われていない、と石田准教授は警鐘を鳴らしています。
原発事故下の「情報操作」を危惧する内容であり、政府・行政・一部マスコミへの提言です。

提言2 「福島県民のみなさまへ、すぐに答えを出さないでください」

提言2では福島県民に向けて、「低線量の被曝なら安心である」と決めつけてしまわず、日々の防護を怠らず、人々がお互いに尊重し合い、未来に希望を持って過ごしていこうと語りかけています。

以前、私の記事で書いたことがありますが、福島県からは「普通の日常」が完全に奪われてしまいました。
家族間や近所の人たちとの間で、低線量被曝リスクについて「国や県が大丈夫だと言っているのだから、大丈夫だ」「いや、そんな言葉は信じられない」というひとりひとりの考え方の違いによって、言い争い、不仲、喧嘩などが起こり、もっとも強い信頼の絆で結ばれたい家族や、地域社会の人々の関係性までめちゃくちゃになってしまっています。
福島第一原発周辺の地域の土地も文化も人々の暮らしの何もかも破壊された上、福島県全域の人々の心には恐怖と不安と猜疑だけが植え付けられて笑顔がなくなってしまったことは、とても、とても悲しいことです。

けれども、原発事故の事故が起こるリスクは福島県だけに限りません。
福島第一原発の事故の後、お住まいの地域にもっとも近い原発はどこか、その原発に事故が起きたらどの程度の影響を受けるかをすでにお考えになったことと思います。

全国の原発からのおおよその距離を知る為の日本地図(画像)というのがあるのですが、日本各地の原発から20キロ地域、50キロ地域、100キロ地域を図で示したものです。
日本のほぼ全体が覆われてしまいます……。
もしも原発事故が起こった場合、その地域に留まれば健康リスクが増大しますし、かといって避難するとこれまでの生活をすべて失い、心身のストレスが高まることになり、「どちらを選んでも悲劇」という状態になるでしょう。

神奈川県/足柄茶のセシウム、新たに2町で検出 規制値超は6市町村にという報道がありました。
福島第一原発から300キロ離れた場所でも国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されています。
「原発遠いのに」茶どころ困惑 土から取り込み? 山から吹き下ろし?と、放射性物質が検出された産地では不安を募らせ、隣接する茶の名産地・福岡県でも動揺が広がっています。

風向きによって、放射性物質はどこまででも飛んでいきます。
チェルノブイリ原発事故では8000キロ離れた日本へ放射性物質の影響はないと言われていましたが、実際には放射性物質が飛んできて、日本各地の農作物を汚染しました。
放射性物質は一度、大量に放出されると環境中で濃度が薄まるとはいえ、でもそれは確実に地球上に存在し、その後も環境に影響を与え続けます。

原発事故は閉鎖された実験空間の中で起こったわけではなく、日本の中にある福島県で起こりました。
私たちは、福島第一原発の近隣地域の人たちの苦しみをともに感じ、そして、自分の住む場所のそばにある原発のことを注意深く観察し、私たちは将来的にどういう暮らしをしていきたいのかを考えなければならないと思います。

こういう時だからこそ、現実から目を背けるのではなく、深い愛情と冷静さを持って現実と向き合い、みんなで心を合わせて未来への希望を強く持ちながら過ごしていきたいですね♪

私の場合、まずは、母親の精神状態の影響を受けやすいムスコを安心させ、自分たち家族がどんな社会で、どう暮らして行きたいかという将来像を描くことからスタートします。
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Comment

少しだけですが「福島大学原発災害支援フォーラム(FGF)」読みました。これから時間を作って読み進めてみます。「そう」「そうだよ」って思いながら読むところが多々ありました。「(3)悩み考えることから逃げないでください」・・・これは、なかなか難しいのですが・・・なんて言うのか、心に突き刺さりす。被災されていない人々が、当事者でないからアレコレ考えても・・・なんて思わずに、情報を得て、今の福島原発事故と震災被害については被災者でない者としての考えを深めて、そして自分の土地の原発について考えて、日本全体がシッカリと考えて、進む道が見えてきてほしいです。あれ?うまく文章を書けませんでした(><)ソースを出せませんが、原発はアメリカ製で、それを「買わされている」という意見を言う方がいました。アメリカにNOと言えれば、豊かな川と高低差などがある日本では水力発電など(もちろん、プラス節電)で原発を使わなくても賄えるという意見も目にしました。よく考えたら、こんなに地震大国での原発利用って・・・。これは、今の私の感想ですが、政府は、アメリカや経済界からの圧力をモロに受けるので、なかなか動けない事もあるかもしれない、だけど日本国民の声が大きくなれば、動かないわけにはいかなくなると思います。とにかく、自分の周りの生活を安定させる事を遂行しながら^^できるだけ情報を得て、考えていきたいです。えららんさん、いつも情報をアリガトウございます☆
kofuyu |  2011.05.15(日) 23:03 | URL |  【編集】

うう…
逃げ場がないなんて、恐ろしいです…
原発推進してる方は、知っているんでしょうか?
『絶対安全』なんてものは、この世にないのに…

そうですよねー
離れると濃度が低くなるって言うけど、消えるわけじゃないですもんね
空気中には漂っていなくても、地面にはあるんですよね?
地面にあると、水や農作物に影響が出て…
目に見えないものだから、怖いですよね

自分には関係ない地区の事だから…なんて考えず、明日は我が身として考えなければいけませんね(;><)

浜岡原発も、いつかは再開するんじゃないかと言われてますし…
えっ??って感じですよ
まみ |  2011.05.15(日) 23:41 | URL |  【編集】

kofuyuさんへ

> 「(3)悩み考えることから逃げないでください」・・・これは、なかなか難しいのですが・・・なんて言うのか、心に突き刺さりす。被災されていない人々が、当事者でないからアレコレ考えても・・・なんて思わずに、情報を得て、今の福島原発事故と震災被害については被災者でない者としての考えを深めて、そして自分の土地の原発について考えて、日本全体がシッカリと考えて、進む道が見えてきてほしいです。

いつも丁寧に記事を読んでくださり、ありがとうございます。
私は出身が福島県なので非常に原発事故のことが気になるというのはあるのだと思います。
そして、福島県に住んでいる「当事者」ではないからあれこれ考えられる、という側面はあると思います。
もし私が福島に今も住んでいたとしたら、今のように情報集めをしていたかどうか疑問です。
不安でいっぱいになってパニックになっていかもしれません。

福島にいる義妹は非常に聡明で、「守るべきは子どもたち」と考え、軸足がしっかりしているので、情報もきちんと集めていますし、脱原発の勉強会や講演会などにも奔走していて、心から尊敬します。
情報が錯綜してくると、子どもを守れるのは親しかいないし、自分を守れるのも自分しかいないので、福島にいる人たちには未来への希望を持つために、厳しい現状であっても「どうしたらいいのか?」と考えてほしいと思います。
そして、私の両親たちにも考えることをやめず、つらくても、より良く生きるために考え続けてほしいと思います。
とても、とても、とても難しいことだと思いますが。

それとともに、私たちは、「当事者」との気持ちを共有しながら、「当事者」でないからこそ考えられることを考え、行動することが大切なのかな、と思います。
みんなで考えることで、私たちの手でより素晴らしい未来をつかみとることができると思います。

>よく考えたら、こんなに地震大国での原発利用って・・・。これは、今の私の感想ですが、政府は、アメリカや経済界からの圧力をモロに受けるので、なかなか動けない事もあるかもしれない、だけど日本国民の声が大きくなれば、動かないわけにはいかなくなると思います。とにかく、自分の周りの生活を安定させる事を遂行しながら^^できるだけ情報を得て、考えていきたいです。

私もkofuyuさんとまったく同じ意見です。
WHO総会でギリシャから「多大な被害にあった国が、まだ原発を持つのか」と質問されて、日本では「原子力政策をどうするか考えている最中」と答えたそうです。
原発事故の日本経済へのダメージ、アメリカとの関係性や「原発村」といわれる利権の問題、エネルギーの未来など、さまざまな側面から原子力エネルギーについて考え、日本という国に生活する私たちの立場から「それはおかしい」と言うべきなのではないかと私は思います。
それにはまず、自分の生活が安定していないと何もできないですよね。
私たち個人個人の幸せを考えることで、それが大きな幸せにつながっていくといいですね。
えららん |  2011.05.18(水) 20:39 | URL |  【編集】

まみさんへ

> 『絶対安全』なんてものは、この世にないのに…

ほんとうにそうですよね。
「絶対安全」なんて言葉の上でしか存在しないことなのに、それをあたかもできるかのようにエネルギー革新を行っていくのは危険のリスクも高めることになりますよね。

私たちは明日、ケガをするかもしれないし、インフルエンザにかかるかもしれないし、交通事故に遭うかもしれないし、未来の自分が無事である確信すらも持てずに生きているのに、もし本気で「絶対に安全な原発を作れる」と思っているとしたら、たくさんの命のリスクを高めないで原発を運営できると信じているとしたら、それは妄想でしかないと私は思います。

> 目に見えないものだから、怖いですよね

放射性物質に色がついていたらり、匂いがあったりして五感でわかるといいのに、って思います。
空気中には漂っていなくても、地表に降り積もるし、それが地中に入って地下水を汚染しますし、地表にある放射性物質は雨で川や海に流れたりします。
そして、まみさんがおっしゃっているとおり、放射性物質で汚染された環境で育った野菜を食べることによって、私たちの身体から排泄された便や尿によって再び、放射性物質は環境の中に流れ出すことになりますよね。
切ないまでの放射性物質の循環があるんですよね……。

> 浜岡原発も、いつかは再開するんじゃないかと言われてますし…
> えっ??って感じですよ

ため息が出ますよね……。
一体、どうするつもりなんでしょうね。
他の運転中止中の原発も安全性が確認できたら再開って……。
「安全性」って、なにをもって「安全」って言えるんでしょうね。

福島第一原発だって地震ですでに壊れていて、津波の前に冷却器を人の手で止めてメルトダウンが早まったと言われいますから、津波対策だけしても安全とはいえませんし、耐震性を上げるだけでも安全とは言えませんし……。
政財界の利益のための原発推進をまだまだ続けるつもりなのかと悲しくなります。

「過疎地の地域経済の活ため」と言ったって、田中角栄が政策として、道路すらひけない過疎地に原発を作ることで過疎地の経済が活性化するとして、原発の妥当性の問題ではなく、原発を生活の問題に置き換えたって非難されていますよね。
根本的に考えないといけない大切な問題だと思います。
えららん |  2011.05.22(日) 11:38 | URL |  【編集】

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