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2009.05.29 (Fri)

アトピー肌は“思考”する

本棚090529_0739~01


ムスコがアトピーになってから、皮膚について関心が向くようになりました。

ネット書店で入手できるようなアトピー関連の本はずいぶんと読んだのですが、そのほとんどが医療従事者によるアトピーの痒みが生じる仕組みの説明と、アトピーに特効薬はないからステロイドを上手に使うように、というアドバイスでした。

でも、もし仮に、本で紹介されていることさえしていればアトピーが改善するというのなら、こんなにたくさんのアトピー本が出版されるわけもないし、“アトピー・ビジネス”という言葉が生まれるほど社会的影響を与えるわけもないですよねぇ。

手当たり次第、アトピー本を読んでいて、なんとなーく、わかったこと。
アトピーには未知のことが多い。

【More・・・】

もともと私は、皮膚感覚とか、触覚といったものには興味がありました。
皮膚って自分の内側と外側の境界線で、その境界線があるからこそ、「自分」「自分以外の存在」という明確な区別がつくんですもんね。

たとえば、手の甲に触れるか触れないかの距離まで手のひらを近づけると、ほんわかと体温を感じると同時に、なんとなーく押されるかのような圧迫感を感じますよね?
そういう皮膚の繊細なセンサー機能とか、肌を触れ合うとどうして気持ちがいいのかとか(←別に男女の関係っていうわけじゃなくて)、熟練した職人は機械が見落としてしまうような微細なゆがみを指先で見つけ出すとか……。
こういった皮膚が持っている素晴らしい能力に、とても興味を引かれます。

とにかくムスコは、摩擦や接触などの外的刺激に敏感。
衣類の縫い合わせた裁ち目が触れるだけでもバリバリと引っ掻き始めるので、いつも下着は裏返し。
ズボンもできるだけ肌を刺激しないよう、綿100パーセントの柔かな織でできているものを選んでいます。
なので、いつもだら~んと伸び切ったパジャマみたいな服装になってしまいます。

温度や湿度の変化にも過敏に反応し、ちょっと気温が高くなれば肌から水分がにじみ(?)はじめ、手のひらがじっとり。
逆に、湿度が低くなれば、肌が粉をふいたようになってきます。
とにかく、表皮のバリア機能が弱そうな感じ。

それに加えて、だっこして欲しいときにだっこしてもらえない、自分の思い通りにできない等、ストレスなどの心理的な変化によっても痒みが急激に増すので、ポジティブな言い方をすれば、心のほうの感受性も強いです。

ふと思い浮かんだのは、ムスコの「アトピー肌」を構成している皮膚は、私と同じだと思っていたけど、皮膚そのものが違うんじゃなかろうか?
ある意味、職人レベルのセンサーがあるのかも!?

そんな時に見つけたのが、『第3の脳~皮膚から考える、命、こころ、世界』(著:傳田光洋)。
著者は大手化粧品メーカーの研究所の方で、いわば“皮膚の良好な状態を維持するにはどうしたらいいか?”を考えるプロ。

この本、話題があっちへ飛び、こっちへ飛びみたいになっているのですが、土台にあるのは皮膚のこと。
その視点がおもしろいのですよ。
ちなみに、アトピー治療の直接的な役には立つわけではありません、念のため。

「敏感肌の人は、表皮に通常より多いセンサーや、通常よりも大量の内在性刺激物質をもっている(中略)そのため、物質的バリアに異常がないのに、普通の人が何も感じないレベルの刺激でも『敏感に』刺激を感知してしまうのではないか、と考えられる」

「色が見える光は、その色によって異なる作用を皮膚バリア機能に及ぼしている。中略)少なくとも皮膚のどこかで、紫外線だけではなく可視光を『感じる』、しかも色の違いまで区別できるシステムがあるに違いない」

アトピー患者でもある著者の“アトピー性皮膚炎私論”なんていうのもあり、その医師とは違う視点は、「へぇ~、なるほどー」という感じでした。

脳から出された指令を実行しているわけじゃなく、皮膚自体がさまざまな刺激を受けて判断を下している部分もあるっていうのもスゴイですよねぇ。
おまけにアトピー肌などの敏感肌だと、普通肌よりもさらに過敏に周辺の湿度や光の変化にも反応してしまうっていうんですから。

外の環境にも、心の動きに対してもいろいろとアトピー皮膚が“考えて”反応するからこそ生じる強い痒みなので、それだけムスコの皮膚の感度&性能がいい、と言えるのかも。

これからは、「も~、掻いちゃダメ!」なんて叫ばずに、ムスコが痒がったら大切に大切に、感受性の高いアトピー肌と心のケアをちゃんとしてあげないといけないなー、と思ったのでした。


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テーマ : アレルギー・アトピー - ジャンル : 育児

12:00  |  アトピー  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)

Comment

はじめまして。

毎日楽しみに拝見させてもらっています。おやつ、どれもとてもおいしそうです。ブログを読んでいて、息子さんに対する愛情をすごく感じます。
私自身、10年ほど前20代前半からアトピーに悩まされ、原因が分からず、色々思考錯誤の毎日です。大人のアトピーと子供のアトピーではまた違うかもしれませんが、共通する部分もあると思うので、これからも色々教えて下さい。
ヒロ |  2009.05.29(金) 12:40 | URL |  【編集】

ヒロさんへ

ヒロさん、はじめまして。
毎日読んでくださるとうかがい、とっても嬉しいです。
ありがとうございます。

ほんとうにアトピーはわからないことだらけですよね。
病院にかかるたび、医師ひとりひとりが違うことをいい、互いの処方やケアの仕方に物申す、みたいなところがあるのを、とても残念に思います。
考えてみれば、「こうすれば治る!」という薬も対処法もないため、個別の医師の判断と経験に委ねられるからなのでしょうね。

ムスコが生まれるまでは「ゴミがあろうがホコリがあろうが、別に大丈夫だもーん」みたいに思っていましたが、実際には体に負担をかけているんだとわかったり、油や砂糖をとりすぎると腸の粘膜が荒れて結果的に痒みがひどくなるとか、これまで私が「平気、平気」と思っていたことがそうではないと知りました。
最近やっと、ムスコのアトピーが「健康的な暮らしのあり方」を教えてくれているのだと前向きに考えられるようになりました。

お互いに、ムリせず、あせらず、アトピーが改善していくようにケアしていきたいですね。
これからもどうぞよろしくお願いします。
えららん |  2009.05.29(金) 12:55 | URL |  【編集】

おじゃまします

皮膚ってなんだかすごい力がありそうですね。
皮膚の力とは関係あるかわからないけど、
Oリングテストというのがあって、親指と人差し指でリングを作って、手にに何か物質を置いて、その物質がその人にとっていいものか悪い物か判断するテストがあるみたいです。(説明下手なうえに内容も詳しく知らなくてすみませんi-201
人はいろんなパワーを秘めているのかもしれないですね。

私自身も子供の頃酷いアトピーでよく母に
『掻いちゃだめ』
と言われてました。
子供ながらに掻いちゃダメだ~と思いながら掻き毟ってる自分にとても罪悪感を持ってたのを覚えてますv-409
肌だけじゃなく心のケアも大事ですね、同感です。

*小雪** |  2009.05.29(金) 14:49 | URL |  【編集】

小雪さんへ

この間、たまたまOリングやってもらいました~。
理屈はわからないし、説明されればされるほど「なんだかなー」と怪しげに思いましたが、私の体の悪いところに片手を当てて、もう一方の手の人さし指と親指でOの形を作ってテストをすると力が入らなくなる、という経験をして、ものすごーく不思議でした。
人体には未知なるパワーがいっぱいですねー。

> 子供ながらに掻いちゃダメだ~と思いながら掻き毟ってる自分にとても罪悪感を持ってたのを覚えてますv-409
> 肌だけじゃなく心のケアも大事ですね、同感です。
そうですよねー。
ムスコも叱られると、すまなそうな、バツの悪そうな顔をしますよ~。
痒いのは我慢できないと頭ではわかっているのですが、掻きこわすと悪化するのが目に見えているので、引っ掻く姿を見ると「これだけ頑張ってケアしてるのに!」とイラッとしちゃって(←私が見たくないだけなんですよ、結局)。

最近は私が無意識に掻いていると、ムスコに「ほら、かいちゃだめでしょ! なんどもいってるよ!」と叱られます……。
私だって子どもの頃は湿疹で掻きむしっていて(←たぶんアトピーだったと思うのですが、私の世代だとアトピーは一般的じゃなかったから診断名はつかなかったのです)、かさぶたがいっぱいできていて、ステロイドが手放せなかったのでムスコのつらさはわかってもいいハズなんですが、ダメですねぇ。

これからは、せめて「そうだね、痒いね」と気持ちを共有しつつ、「痒みをとめることはできないけど、できるだけ掻かないようにしようね」と心理的な部分のストレスだけでも起さないようにしたいと思います。
ほんとうに痒みはつらいですよね~。
えららん |  2009.05.29(金) 16:20 | URL |  【編集】

赤い下着を着ると…なんて言うように、皮膚には色を感じる能力があるのかもれませんね。皮膚は第二の脳とも呼ばれ、思考と深く結びついている気がします。
「痒み」本当につらいですね。痒がる時は保冷剤で冷やしながら、「痒いねー。冷やしても痒かったら、掻いてもいいよ。」と言っていました。不思議と「掻いちゃダメ」というより掻かなくなりました。冷やしても痒みが引くのは一時だけなのですが、掻いてもいいんだと思うと気が楽なのかな?痒みがない状態が少しでも長く続くといいですね。
家も綿100%くたくた衣類ばかりでした。新品はほとんど着なかったですね。フリマで買ったお古の方が生地がやわらかくて肌の状態が良かったです。洗濯用の洗剤を無添加石けんに変え、お風呂でも無添加石けんで全身を洗い、お風呂の体洗いも綿やシルクでした。それでも劇的に良くはならなかったですね。考えられる事はかたっぱしから試していた日々でした。小学校の化繊の制服が大丈夫でホッとしたのを覚えています。今では時々化繊の服も着ています。
アトピっ子の肌は網目の荒いザルのようだと聞きました。網目が細かく皮脂のバリアがある普通の肌は防げる刺激も皮脂バリアが薄くザルのような皮膚では刺激が防げず、入り放題になるのです。お風呂でお湯に20分以上つかり皮膚の網目に水を満たし、お風呂上がり直後(最低3分以内)にプロぺトなど皮脂がわりのバリアを作ることでかなり良くなりました。お風呂と湯あがりケアを朝晩2回。自分の体調がすぐれない時など1回サボると子供の肌はてきめんに荒れました。あの頃はやる事がいっぱいでしんどかったけど、効果があったので続けられました。薬の塗り方もコツがあるんだけど、多分知っていると思うので書くのはやめておきます。
皮膚って不思議ですね~。
ほしみかん |  2009.05.29(金) 19:02 | URL |  【編集】

コメントありがとうございました!

足跡いっぱいつけていってすいません!
ハピレピを検索していて、こちらにたどりつきました☆ホワイトソルガムでこんなに作れるのか~と何度も見てしまいました。。。
お仕事もされていて、アレルギーやアトピーのこと、おやつづくりなど。。。最近落ち込んでいたので、えららんさんのブログにとても励まされました。
これからも、レシピやいろいろなことブログを通じて拝見させてくださいね☆
私もサークル作りがんばります。
黙って見てても何も変わらない。
行動することを息子に教えてもらっています。
初コメントすごくうれしかったです!
米粉に行き詰っていたので、ホワイトソルガムに挑戦していこうと思います♪
ちょくちょくレシピ等拝見させてください。
まず購入しなくちゃ☆
k00 |  2009.05.30(土) 06:45 | URL |  【編集】

ほしみかんさんへ

きっと色を色別する能力があると思いますよ~。
これは私がものすごく失礼なことをやらかしちゃった話になるのですが、海外の旅先で全盲の若い女性にあったことがあります。
路線バスにはいつも乗っている乗客らしく、運転手さんや乗客が「いつもの席には人が座ってるよ(←私のことらしい)」と彼女に声をかけていたので、目が見えていないのだとわかったのですが、その人がたまたま私の前に座り、とてもおしゃれな服装をしていたので「あのー、目が見えないみたいですけど、どうやって服をコーディネートするんですか?」と、カタコトのものすごくひどい英語で聞いてしまったのですよ(←この台詞を思い出すたび、なんてひどい聞き方だと申し訳なく思います)。
すると、「自分で服を選ぶんですけど、手で触るとわかるの。素敵と言ってもらえて嬉しいわ」と笑顔で答えてくれました(←アレルギーのことでカチンとくることを言われても、こういう風に対応しなくちゃと、今はお手本にしてます。できないけど)。
その時に「皮膚で色が色別できるのかしら?」ととても不思議な気持ちになったのを覚えています。

私も本で「保湿剤は3分以内に」というのを知り、それをしはじめたら、ムスコの皮膚のカサカサが落ち着いてきて、びっくりしました!
掻き壊しをさせないことと保湿って、効果大ですよね~。
保湿がうまくいっていると、結果的に皮膚が強くなり、ちょっと掻いたくらいだと掻き壊しまでひどくならなくなりますもんね。
朝晩シャワーかお風呂、うんうん、効果的!
ムスコが一番ひどかった時にはやっていたのですが、今は朝のお弁当作りで時間がなく、できません~。
夏になったら寝ている間の汗を流してから保湿剤を塗って保育園に連れて行かないと、肌が大変なことになりそうです~。

ねえねえ、ほしみかんさん、あれこれいろいろなことをやっていますが、どうやって時間を捻出しているのか不思議です、私。
ほしみかんさん、千手観音みたい。
えららん |  2009.05.30(土) 07:30 | URL |  【編集】

kOOさんへ

足跡たくさん、ありがとうございます♪
何度もいらしていただけて、とても嬉しいです。

ホワイトソルガムはおもしろい粉ですよ。
米粉はおいしいのですが、米粉によって水分量が違うのでちょっと難しいですよね。
行き詰まっているようなら、『ホワイトソルガムのお菓子ミックス』はおすすめです。
ほんとうに扱いが簡単で、驚きました!

子どもを見ていて、毎日、嬉しくなったり、落ち込んだりしますよね。
私もムスコの状態がひどくて入院を繰り返していた1年間、ほとんど外出できずにムスコといたので、kooさんの気持ちがよくわかります。
ずっと子どもを見ているといろいろと思うし、いつもアレルギーのことを考えていることによって起こる閉塞感の打開策というか、一歩ずつ前進するためのエネルギーのようなものを補充したくなりますよね。

私の場合、「家族に気持ちを理解してもらえない+ムスコが夜眠らず泣くので慢性的な睡眠不足+悩み共有できる人がいない」のトリプルパンチで疲労困憊していて、私のくじけそうな気持ちを支えてくれる「誰か」にいてほしくて、必死になってネットサーフィンをしていました。
それに、同じ悩みを持つ人と話がしたくて、区役所でアレルギーのお料理教室をしてくれないかと他力本願で願っていました。

私は気力も体力もなく自分から動くことはできなかったので、kooさんの前向きに進もうとする気持ちに敬意を抱きます。
人と人とが繋がり合うと大きな勇気がもらえますもんね。
サークル、うまくいくといいですね。
えららん |  2009.05.30(土) 08:03 | URL |  【編集】

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