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2009.10.03 (Sat)

「あお」の向こう側にあるものは?

  青という色がどうやってできるか知ってる?

  光を通して見る闇は青になる。
  昼間の空が青いのは、その向こう側にある宇宙の闇が透けて見えるからだよ。

  (シュタイナー)

【More・・・】

ムスコは普段、とても元気で、いたずらっ子で、食いしん坊です。
日によってどもりの程度が大きかったり小さかったりするので、あまり気にならないこともあります。
まあ、毎日、どもってはいるので、慣れてきた、ということもあるんでしょうね。

どもりが出るので、何か原因があることはあるのでしょうか、その原因はよくわかりません。
そして、何かの結果としてどもりがすぐに出ているのか、時間が経ってから出ているのかもよくわかりません。
なんだか、食物アレルギーの反応に似ていますねぇ。

ところが一旦、どもりが目立つようになると、性格も行動も変わってしまいます。

ムスコがどもりがひどくなるキッカケになる最初の言葉は、いつも「あお」です。
そのため、冒頭に書いたシュタイナーの「青」の表現がムスコの状態を象徴的に語っているようで、とても印象に残りました。

前よりは良くなって、普段はつまづきながら話せるのですが、ムスコは「あお」という言葉につまづくと、その後に「あ」のつく言葉が言えなくなってしまいます。

「あお」でつまづき続けると、次には、排泄がうまくいかなくなり、ひとりでいられなくなると同時に、異常なまでの潔癖さが出てきます。

少しでも曲がったものはすべて直し、髪の毛が1本お湯に浮いているだけでも気になってお風呂に入れない。
お茶にほんの少しの茶葉が入っていてもスプーンで必死になってとろうとするし、姿が見えないと思うと玄関に落ちている砂や綿埃を雑巾で拭いている……。
「大丈夫だから」と言っても、泣きながら「いやー、いやなの!」

その清潔へのこだわり方は尋常ではなく、病的な感じすらします。

ムスコの場合、心の動きと体の動きが連動しているらしい。
心が波立つと、体の機能が思うように働かなくなるのと同時に、神経がはりつめていって病的なほどのこだわりを見せるようなるし、眠れなくなるので、心をなんとか落ち着かせてあげたい。

ある意味、食物アレルギーよりもどもりのほうがムスコにとって、心理的負担は大きいのではないかと思ったりします。
というのは、食物アレルギーはムスコが小さいこともあり、私がアレルゲンを摂取させないようにコントロールしていれば症状が出ずに元気にしていられるので、ムスコは「おかあさんがいるから、だいじょうぶ」と思ってくれていると思うんです。

でも、どもりは「おかあさんがたすけてくれない」って思ってるんじゃないかなぁ。
私がなんとかしてあげないといけないんじゃないか、私しかムスコを助けられないんじゃないか、そんなふうに思うんですよねぇ。

どうしてあげたらいいのか、ずっとずっと考えているのですが、なかなかいい考えが浮かびません。


何かヒントがないかと思い、『おとながこどもにできること』(著:ローター・シュタインマン/訳:鳥山雅代)という本を読みました。

著書はシュタイナー教育をしている学校の先生。
とてもわかりやすい言葉で、子どもとどうやって接していけばいいのかを書いています。
上から目線で教え諭す、というのではなく、自分も同じように悩んだんだよ、という経験談です。

これは、紹介されているエピソードのひとつ。

ある時、著者が「3歳の子がどんなことに興味があるのか?」と幼稚園の先生に聞いたところ、こんな答えが返ってきたそうです。

「毎日同じ散歩の道を通ること」。

毎日同じ道を通り、同じ景色を見ていると大人は退屈だと感じてしまい、違う道を通りたくなってしまいます。
しかし、子どもたちは毎日同じ道で新しい発見をしています。
木の葉が揺れる様子も、光も、風も、すべてが昨日とは違う、ということを。

日常生活も同様に、同じことを繰り返しているように感じてしまいがちだけど、実際には昨日とは違うことの積み重ね。
だから、大人たちの課題は、そのことに気付き、「ふたをしない」で発見にかかわる注目をちゃんとさせてあげることが必要だ、と。



そうやって考えてみると、子どもが立ち止まっている時、大人が想像もしないような深いところを見ていて、その感動や驚きでいっぱいになってしまっているのかもしれないですよね。

ムスコはじーっと何かを見ていることがあります。
すぐに私は、「早くしなさい!」とか「ほらほら、なにしてるの!」と言っちゃいますけど、そんなふうに言われたら、悲しくなってしまいますよね。
そういう姿を見たら、「どうしたの? 何を見つけたの?」と気持ちを共有してあげるべきなんでしょうね。

忙しいほうに気持ちが行き過ぎて、「時間がない」っていつも思っているから、それができないんだよなぁ……。

シュタイナーのいうように、光だけを見るのではなく、かといって闇だけを見るのではなく、光と闇の両方があるからこそ「青」が「青」に見える、ということを忘れず、ムスコの表情だけを見て判断するのではなく、その心の奥に何が起こっているのかを感じ取ってあげられるようになりたいな、と思ったのでした。



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テーマ : アレルギー・アトピー - ジャンル : 育児

11:00  |  ムスコのこと  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

ゆとり。

働きながら育児をするという事は
予想以上に時間との戦いですよね。
気持ちの共有、とても大事だと思います。
分かっていても忙しい日常の中で行動していく事は本当に難しい。
でも心に留めておくとだんだんできるようになると思っています。

どもりと神経質さ、気になりますね。
たぶん本人もどうしていいのか分からないのだと思います。
昔、時々ですがどもってしまった事があります。
本当に何故言えないのか自分でも不思議でした。
何も分からないまま治ってしまいましたが、
どもった瞬間のまわりの反応がすごく気になった事を覚えています。
簡単なフレーズも言えない『できない自分』をすごく感じるのです。
なるべくいつもと同じように接してあげて下さい。
お掃除した時には「きれいになったね!ありがとう♪」と褒めてあげて下さい。
いっぱい褒めて自信をつけてあげたら、
精神的に安定するのではないかな~と思います。
もうやってらっしゃるかしら?
こんな事しか思いつかなくてすいません。
ほしみかん |  2009.10.04(日) 00:42 | URL |  【編集】

どもりは、ムスコくんの心のバロメーターなのですね・・・

私の弟も、わりと繊細なタイプの人で
小さい頃から大人になるまで、時期によって
大なり小なり どもりやチックがありました。
髪の毛1本の浮いたお風呂、怒っていやがってましたねえ(笑
やはり、環境が変わったり
お友達や先生とうまくいかなかったりすると、
顕著にひどくなっていたようです。
ムスコくんと同じように、
スポーツ大好き・元気もりもりなとこもあるので
(周囲のイメージはワンパク坊主)
そのギャップがまた、本人にとってはつらかったみたい。

でも、優しくて よく気がつく、人気者です(笑
私なんかよりずっと、たーーくさん友達がいます。
奥さんも素晴らしい美人です→関係ない?
ムスコくんも、本当に賢くて、
感受性のアンテナが高性能なんでしょうね。
人に愛される、ステキな男性になると思う!

「おかあさんがたすけてくれない」なんて、
思わないんじゃないかしら。きっと。
ムスコくんも社会の色々と何とか折り合っているところで、
おかあさんに弱さをさらけだすことで、バランスをとっているはずだから。
それだけで、大きな助けなんだと思います。

つたない文章で、しかも長文!ごめんなさい・・・
cece |  2009.10.04(日) 01:34 | URL |  【編集】

ほしみかんさんへ

一緒に考えてくださって、ありがとうございます。

> 働きながら育児をするという事は
> 予想以上に時間との戦いですよね。
> 気持ちの共有、とても大事だと思います。

心にとめているつもりなんですが、朝と夜はダメですね~。
ついつい、「早く!」の連発です。
それでも以前のように大きな声を出したり、叱ったりすることはなくなり、説明して諭すようにしてはいるのですが、自分が未熟なのでちょっとしたことでイラッとしちゃって。
だから私の場合、「忙しい」というのは単なる言い訳で、根本的に人間ができていないから「早く」って言っちゃうんだなぁ、ということまではわかりました。
ここからは、私の性格改善のための努力をしていかないと、です。

> 本当に何故言えないのか自分でも不思議でした。
> 何も分からないまま治ってしまいましたが、
> どもった瞬間のまわりの反応がすごく気になった事を覚えています。

ほしみかんさんもそんな時期がありましたか。
ムスコも「なぜ、言えないんだろう?」ととても困ったような複雑な表情をします。
それが不憫で仕方ないんですけど、本人はもちろん、私もどうやったら言葉がスムーズに出るようになるのかわからなくて。
そして、ムスコはムスコなりに、あごを押さえたり、口に手を当てたりして、無意識にあごの動きや、口から洩れる空気の調節をしようとする動きをするので、そういう姿を見ると切ないです。

> いっぱい褒めて自信をつけてあげたら、
> 精神的に安定するのではないかな~と思います。

そうですね。
誉めて、誉めて、大好き!って伝えてあげたいと思います。
ほしみかんさんの言う通り、心の中を自信と愛情で満たしてあげることしか、ムスコのどもりを治せそうにないですもんね。
えららん |  2009.10.04(日) 06:31 | URL |  【編集】

ceceさんへ

一緒に考えてくださって、ありがとうございます。
弟さんのことを教えてくださって、ほんとうにありがとうございます。

> 私の弟も、わりと繊細なタイプの人で
> 小さい頃から大人になるまで、時期によって
> 大なり小なり どもりやチックがありました。

弟さんもそうでしたか。
小さい頃から大人になるまで、どもりやチックが出たということなので、その時々の環境によって、ということなのでしょうか。
お友だちや先生とうまくいかなくなると顕著にひどくなるっていうことは、やはり、心の影響が大きいんですね。
それに、生活環境の中で、特に人間関係が大きく作用するんですね。
人との関わりって、大切ですもんね。

ムスコのどもりが出始めたのも保育園の先生の対応が問題だった時期からなので、その影響が大きいのかなぁ、やっぱり。
でも、他の神経質な子はどもっているわけではないので、ムスコは神経質すぎるからどもるのかと思って、頭の中がグルグルでした。
先生を責めても仕方のないことですし、今、不安定になっているムスコの心をどうやって安定させてあげられるか、を考えていかないと、ですね。

> そのギャップがまた、本人にとってはつらかったみたい。

そうですよね! これまでの行動や雰囲気でできてきたイメージがあるのに、それと違った自分が顔を出してしまうっていうのは、本人にとって、とてもつらいですよね。

ムスコもそういう状態がイヤみたいです。
私は顔に出さないようにしているつもりですが、たぶん、ムスコは私が「あ、またどもっちゃった」と心配しているのを感じ取るでしょうし、そういったこともストレスのひとつになるのかとも思います。
まったく気にせず、どもりもムスコの一部だからいつか治るさ、と思って大きく構えていられればいいんですけど、もともと度量の小さな私なので、気になっちゃって……。

> でも、優しくて よく気がつく、人気者です(笑
> 私なんかよりずっと、たーーくさん友達がいます。
> 奥さんも素晴らしい美人です→関係ない?

あはは! 奥さんも素晴らしい美人、いいですね!(笑い)
人に自慢できることがひとつでも増えるといいですし、何よりも奥さんが美人っていうのはポイントめちゃめちゃ高いですから!
ムスコも大きくなったら、美人な彼女ゲット計画を立ててもらいます(笑い)

> ムスコくんも社会の色々と何とか折り合っているところで、
> おかあさんに弱さをさらけだすことで、バランスをとっているはずだから。
> それだけで、大きな助けなんだと思います。

ありがとうございます。
そういうふうに言っていただいて、少し心が軽くなりました。
小さくても、もう社会の一員になろうと努力しているんですよね。
そうですよね。
ceceさんに言われるまで、誰かが何かをした、みたいな原因しか考えていませんでしたが、ムスコだって社会に働きかけていて、その結果が自分の思っているようにいかない、というムスコの自発的な意思による自己実現がうまくいかないというストレスもあるんですね。
うんうん、そうか、そういうことも考えてあげないといけないんですね。
これからは、ムスコをぎゅぎゅっと抱きしめてあげるだけじゃなく、誉めて、もっと誉めて、もっともっと誉めて、ムスコがうまく社会と折り合いをつけるために努力していく勇気と気力を培ってあげたいな、と思います。

ceceさん、今まで気づかなかったことを気づかせてくださって、ありがとうございます!
えららん |  2009.10.04(日) 07:09 | URL |  【編集】

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