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2016.05.27 (Fri)

知らないって、怖いですね……

昨日、図書館で借りてきたDVD『食の未来』を見ていました。

『食の未来』は遺伝子組み換え技術とそれを用いて作られる作物のことをテーマとした作品です。
遺伝子組み換え作物とはどのようなものか、人体に、環境に、政治に、どのような影響があるのかを、さまざまな角度から語っていきます。

ちなみに、DVDのうしろにある『バイオパイラシー』『食とたねの未来をつむぐ』はインドのバンダナ・シバ博士という女性研究者が書いた本なのですが、遺伝子組み換え技術が引き起こす問題や、生物の多様性がいかに大切なものかを考えるためにとても良い本です。

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『食の未来」では、感情的になることもなく、ただ、たんたんと事実を挙げていくのですが、農家の方々、専門家の方々が話す内容を聞いていて、背筋が寒くなりました。

遺伝子組み換え技術、つまりバイオテクノロジーによって、作物に病害虫がつきにくくなるので農薬使用量を減らすことができ、人体にも環境にもやさしい、とか、育てやすい作物や収穫量も増えるようにできるので飢餓などの食料問題を解決する切り札になる……といったことがさかんに言われていますが、どうやら、手放しで喜べる状態ではないようです。

戦争で化学兵器として用いられた技術が農薬となり、それが遺伝子組み換え技術と深い関係を持ちながら、知らず知らずのうちに使われているという現実があるんですね。

DVDを見ていて、ゾッとしたことの一例を書いてみると……。

遺伝子組み換えによって病害虫がつかなくなるということは、すなわち、作物の中に病気や虫を殺す「殺虫剤」として働く機能が付与されているということ。

自然の中では、異なる種の遺伝子が混じり合うことはありません。
その決して起きることがないことを無理矢理行うことで、たとえば、トマトに魚(ヒラメ)の遺伝子を組み入れることで寒さに強い特性を持たせる、などといったことも行われているそうです。

しかも、花なら受粉することによって交配が起こりますが、トマトの花に魚の遺伝子をくっつけたからといって交配できません。
そのため、遺伝子を組み替えるためのひとつの方法として、細菌を使って別な種の遺伝子を細胞内に入り込ませ、研究者が意図する働きをさせるらしいのです。

カナダでは、遺伝子組み換え作物が入った食品が店頭に並び、それを食べた人がアレルギー症状を起こし、大問題になったこともあるとか。

遺伝子組み換え作物の弊害として、アレルギー発症のリスクがあるとGREENPEACEのレポートにもありますので、ご興味があればご覧になってください。

私たちの身体は、食べ物によって作られています。
それなのに、食べ物の安全性が根本からおびやかされているとしたら、私たちの身体はどうなってしまうんでしょう。
非常に恐ろしいことです。

キャノーラ(なたね)、とうもろこし、大豆、小麦、じゃがいも……などなどは遺伝子組み換えが盛んにされている作物ですが、遺伝子を組み換えられているからといって、収穫された作物を外から見てもわかりません。

食べても味が違うわけではありません。

遺伝子組み換え作物が使われているかどうかは、食品メーカーが原材料表示に「遺伝子組み換えではない」とか「遺伝子組み換え不分別」と書いてあるかどうかを見ることでしか、知る方法がありません。

それにもかかわらず、さまざまな抜け道があるため、大手食品メーカーなどが作る製品では「遺伝子組み換え」あるいは「遺伝子組み換え不分別」の記載義務はないとされている製品が数多くあります。

今、非常に問題になっているのは、遺伝子組み換え作物の技術革新と生物的多様性の淘汰。
さらに、農家が自分たちでとった種を大切に保存し、育てようとしているのに、遺伝子組み換え作物の花粉や種が風にとばされたりして広範囲に広がり、交配してしまっているため、昔からその地域で作られてきた在来種が遺伝子組み換え作物に汚染されてしまっている、ということなんだそうです。

また、遺伝子組み換え作物を食べることによって、臓器の不調やホルモン異常、アレルギー性疾患など、さまざまな不調が出ると警告している研究者もいます。

遺伝子組み換え技術はまだまだ新しいものですし、私は専門家ではないのでわからないことばかりですが、それでも、私は私なりに思いつく限りの健康や環境への影響を考え、「安全だ」と主張する各国政府の見解なども読んでみて、その結果、やっぱり、遺伝子組み換えをした食品を子どもたちに食べさせたいとは思いません。

アレルギーっ子がいると、原材料表示を見るクセがついていますし(←アレルゲンが含まれていないかを確認し、「遺伝子組み換えでない」と書いてあるものを選びますよね!)、身体にやさしい食品を選ぶことが多いため、おのずと小さなメーカーが材料を吟味し、丁寧に作っている食べ物を手にすることになりますよね。

良質の材料を作ってくださる農家の方々、それを丁寧においしく加工してくださる食品メーカーの方々、そして販売して私たちの手に届けてくださるお店の方々……作り手のみなさんの愛情があってこそ、食の安全性が守られているのだと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そうそう、『食の未来』の中で言っていましたが、日本は遺伝子組み換え作物に対して危機意識が高い国民なのだそうです。
私は、その意識の高さは五感を通じて味わう、日本の和食文化にあるような気がします。

味噌や醤油、酢などといった、手間と時間をかけて作る食品を日常的に使っているから、味や香りに直接影響する材料選びもおそろかにできないですもんね。
消費者のほうでも、丁寧に作られた食品のほうがおいしいって、経験的に知っていますしね。

アレルギーっ子がいると、エンゲル係数が高くなるのが悩みの種ではありますが、でも、良いものにはそれ相応の値段がつくものですし、おいしく安全に食べられる食材があることをありがたく思います。

アレルゲンの混入の確認のためと、遺伝子組み換え作物を避けるため、よりしっかりと原材料表示を見て、気になるところはメーカーのホームページや問い合わせするなどして確認するようにして、おいしく、ありがたくいただきます!

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テーマ : アレルギー・アトピー - ジャンル : 育児

12:00  |  私の役に立った本  |  コメント(4)

Comment

遺伝子組換え作物って怖いなぁって私も思います。私は生活クラブの冊子で読む程度なんですけどね。
生活クラブは時々道端の菜種を採取して検査してるんですけど知らないうちに道端にも遺伝子組換え菜種が生えてるんですよー。あと、食べ物じゃないですけどジカ熱予防のために遺伝子組換えをした蚊を放って子孫を作らせないってニュースをみてその蚊の食物連鎖を考えたらゾゾゾーでした。
できるだけ食の安心は守りたいです。
けど、エンゲル係数も気になります。
おちょこ |  2016.05.28(土) 01:02 | URL |  【編集】

おちょこさんへ

遺伝子組み換えの技術って、怖いですよね。

ええええええー、日本でも道ばたに遺伝子組み換え菜種がはえてるんですか!?
研究室とか、管理された空間ならまだしも、日本でも普通に栽培されているとは思っていませんでした(汗)

あまりにも気になるので、農林水産省のサイトを調べてみたら、国内で遺伝子組み換え作物として「一般的な使用(栽培、流通、加工等)の承認トウモロコシ、ダイズ、セイヨウナタネ、ワタ、パパイヤ、アルファルファ、テンサイ、バラ、カーネーション9作物の118品種(平成25年5月現在)」とありました。

しかも、安全性が問題ないとされたものを承認しているということですが、安全性がどうやって確かめられるのかというと「我が国においては、一つ一つの遺伝子組換え農作物ごとに、その用途に応じて生物多様性への影響や、食品や飼料としての安全性について、最新の科学的知見により評価を行い、安全性が確認されたもののみの使用を認める仕組みを導入しています。」とあり、つまりは臨床試験とか、そういったものは行わず、書類上の審査ということなんでしょうか????
このあたり、ものすごーーーーーく気になります。
誰に聞いたらいいんだろう?

ジカ熱を起こさないように遺伝子組み換えをした蚊を自然界に放すっていうことだって、いろんな国の国民の意見も聞かず、軽々しくやっていいことじゃないですよね。
自然界の蚊と交配しちゃうし、その蚊を食べた虫や動物にどんな影響があるかもわからないし……。

科学技術は人間の生活を便利にしてくれていますが、でも、機械とは違い、遺伝子っていうのは「神」の領域っていうのか……私はどんな宗教も持ってはいませんが、人間が手を触れちゃいけないものっていうのはあるような気がします。

だって、生命が発生してから今に到るまで、別な生き物の種の壁を超えて遺伝子が混じり合うことがなかったというのは、それが起こってはいけないからだったんじゃないでしょうか。

知らないでいると、いつの間にか、危険がいっぱい、ということになりそうで、怖くてたまりません(涙)
でも、怖くても知って、考えて、選択しながら生活していかなくてはいけないですよね。

おちょこさん、いつも貴重な情報をありがとうございます!
えららん |  2016.05.28(土) 15:51 | URL |  【編集】

私もそこまでちゃんと知ってる訳じゃ無いんですけど、道端に雑草のように生えてる菜の花の中に徐々に混じってきてるらしいです。
思っていたよりも遺伝子組み換え作物は身近になってきてるんだと思います。読めるかわかりませんけどリンク貼りますねー。http://seikatsuclub.coop/activity/smp/20080512.html


私もなーんにも信じたりしてませんし生活クラブのまわし者でも何でもないですし 笑。エンゲル係数を気にしながらできる範囲で食品を選ぶ程度です。でも油、肉、卵は生活クラブから変えられないです。
色々な物の遺伝子まで手をつけちゃって本当に大丈夫なのかしら?って色々な方面で思います。病気が治ったりする事は有難い事だけど、それすらもどうなのかな?って。
子供達が大人になる頃にはどんな未来が待ってるのかと考えると、今のうちに何ができるのかなと思う事があります。
あまり難しい事を考えられる脳ミソを持ち合わせていないので薄っぺらい知識ですみません。
おちょこ |  2016.05.29(日) 16:43 | URL |  【編集】

おちょこさんへ

こんにちは!
お礼が遅くなり、すみません。
お知らせいただいたURL、見られました!!!!
ありがとうございますっ!!

そして、疑問が解消しました〜〜〜〜〜〜〜

なんで日本に遺伝子組み換え菜種がはえてるんだろう? どっかで栽培されてるんだろうか? と不安でいっぱいでしたが、遺伝子組み換え菜種がはえているのは、日清オイリオの工場のそばなんですねー

日清オイリオのホームページの「よくあるご質問」の「食用油共通」の中に「油に遺伝子組み換え原材料を使っていますか?」という質問の答えとして、「日清オイリオが、食用油の原材料として使用している大豆、なたね、とうもろこし、綿実は、遺伝子組換え不分別です。※不分別というのは、非遺伝子組換えのものと遺伝子組換えのものを、流通過程で分けていないという意味です。」と書いてありました。

「不分別」と書いてあると遺伝子組み換えと遺伝子組み換えじゃないものが原材料として混じっている印象ですが、実際には遺伝子組み換え菜種だけを使用しているという可能性もありますよね。

遺伝子組み換え菜種は、日清オイリオの工場に運び込まれる輸送の途中でこぼれおちたり、飛んだりするんでしょうね。

私もおちょこさんに同感です!
医学に応用されるバイオテクノロジーの進歩は素晴らしいことですが、病気の治療に用いられるだけでなく、アメリカでは自分好みの赤ちゃんの外見や性質を持たせる「デザイナーベビー」を可能にする技術の特許が認可されたとか。
倫理的なさまざまな問題を含んでいますよね……。
怖すぎます……。
えららん |  2016.05.31(火) 15:37 | URL |  【編集】

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