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2012.04.13 (Fri)

「食」について考えたこと

先週のことですが、幼稚園給食のシイタケで検出=基準値超の放射性セシウム―愛知というニュースを見て、とてもショックを受けました。

行政や自治体が行っているモニタリングが、安全な食材流通を保証するわけではないのだな、ということを改めて思い知りました。
そして、「給食を食べる」ということは、やはりリスクがあるのだな、と感じました。

私は給食というのは、子どもたちが集団で「食べる」ということについて学ぶ大切な機会だと思っています。
食材のこと、栄養のこと、味わいのこと、作ってくれる人たちのこと、食材への敬意を持ち、他人とともに食べる際のマナーなどを、食を体験しながら学んでいると感じています。

このような思いがあるため、私は、ムスコが食べられるものに関しては家から持参するのではなく、給食を食べさせたいと考えています。
子どもたちが安全に楽しく給食を食べられるようにするための、政府や行政の努力をさらに期待したいです。

今日、このニュースに関連したコラムがありました。
幼稚園給食のシイタケから1400ベクレル 正しい対応とは?という記事を読み、いろいろと考えました。

以下はコラムからの引用です。

「もともとキノコ類はセシウムを吸収しやすいとされている。天日で干せば、降下物も降りそそぐうえ、商品の特性上、出荷されるまでに洗浄されない。問題の干しシイタケに産地表示はなく、ただ「国産(原木栽培)」と表示されていた。

ここで気になるのは、幼稚園の給食に国産原木栽培のシイタケが用いられたことだ。
コストが重視されるはずの給食で、一般的には高級品とされる国産原木栽培のシイタケが用いられるケースは少ないだろう。

用いることができたのは、おそらく通常よりかなり安く手に入ったからだ。安く手に入った理由について断定はできないが、「汚染が心配される地域で作られた農作物だから」との疑いは色濃い。

「風評被害」の加害者は?
今回のケースでわかるとおり、食品の汚染は日本中に広まっている。政府は「検査を行っており、安全な食物のみを流通させている」と喧伝しているが、真実からはほど遠い。
こういった現実の中、子どもを守るためには、放射性物質に対する知識と猜疑心を持って食品を選ぶしかない。

北関東や東北の農産物は避ける。産地表示されていないものも避ける。産地表示されているものも、その表示について、基本的には疑念を持って判断する。(中略)産地をひとくくりにして避けざるを得ない状況を作った、政府や東京電力こそ加害者であり、生産者とともに消費者も被害者である」

ここにはたくさんの問題点が指摘されていますよね。
風評被害を広げているのは、むしろ政府の「安全です」と根拠なく言い続ける姿勢が大きいのでしょう。
放射性物質の検査も全品検査ができるのではない限り、やはり、目安でしかないと思いますし。

モニタリングという目安でしかないものを、すべてが安全であるかのように錯覚させるのは、生産者、流通業界、外食産業など、さまざまな立場から、食の安全性を守るためのチェック機能を弱めることになるのではないかと私は感じます。

原発事故後、以前よりもさらに「給食」ついて議論されることが多くなりましたね。
特に「食の安全性」という点から。

事故以前は、バランスのとれたメニューなのかどうかという視点から語られることが多かったような印象があります。
あとは農薬のことなどでしょうか。

原発事故後、「給食」という限られた予算内で子どもたちの食の安全を維持することの難しさが浮き彫りになったように思います。

親であれば、たとえお金がかかるとしてもより「これなら安全」と思う食材を選ぶでしょうが、「給食」となると予算内で「できるだけ安全なものを」という比較級で購入することになりますよね。
それは、給食を提供する側だけの問題ではなく、政府や自治体などの「給食」の捉え方とも大きくかかわってきます。

予算のことだけでなく、子どもたちに地元の良さを学ばせるために給食には地元食材を、という考え方もありますね。
私は基本的には、地産地消はとてもいいことだと思います。
ただし、放射能汚染が起こってしまったので、それが必ずしもいいということにはならなくなってしまったのが悲しいですが……。

親が安全だと信じられる食材で「お弁当を持たせる」という選択肢は、いわば「対処療法」ですよね……。
食の安全について考えていると、堂々巡りになってしまい、思い乱れます。
私たちは「対処療法」ではなく、本質的なことを見つめ、考えていかなくてはならないのですね。

数日前、友人から「いい本だから」といただきました。
その本は辰巳芳子さんの『食といのち』。

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この本は対談集で、生物学者の福岡伸一さん、医療従事者の川嶋みどり、小児科医師の細谷亮太さん、宗教学者の竹内修一さんが、日本の「食」についてさまざまな角度から語っています。

食物アレルギーとは直接的な関係はないのですが、手作りのもの、愛情をこめたもの、食品添加物などを使わない自然なものを食べることで、豊かな心と健やかな身体を持つ「人」になっていくのだと感じました。

食べるとは、単に空腹を満たすためだけのものではありませんよね。
健やかな心と身体をつくり、料理を通して先人たちの知恵や工夫や愛情を味わうことですよね。

料理というのは、料理を作るためにかけた時間と手間が凝縮したものであり、いわば、愛情を食べるようなものだと思います。
それゆえに、手作りの料理を食べ続けることは、愛情を心と身体にいただき、それによって満たされていくことだと感じます。
もちろん、食材を育ててくださった方々の愛情もいただいていますね。

食物アレルギーがあるということは親にとっては不便であり、子どもを不憫だと感じることも多いです。
けれども、別な見方をすれば、手をかけ、愛情をたっぷりかけた食事を子どもに食べさせていることになりますよね。
私は、ムスコに、食事というかたちではありますが、自分の心を与えているつもりでいます。

『食といのち』は、放射能汚染という観点からだけでなく、食べるということ、いのちをつなぐということを考えてみるきっかけになる本でした。

すべて話し言葉になっていて、さっと読める本ですので(←含蓄はありますが)、図書館などに置いてあったら、ご覧になってみてください。
私は特に、辰巳さんと福岡伸一さんの対談に興味を惹かれました。

みんなが笑顔で食べることを楽しみ、「おいしいね!」と味わうことが「当たり前」のことになるといいですね。


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テーマ : アレルギー・アトピー - ジャンル : 育児

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